労働の解放をめざす労働者党ブログ

2017年4月結成された『労働の解放をめざす労働者党』のブログです。

6年越しの闘い実る――有期雇用290名を全員無期雇用に

 四国愛媛県の労働者の闘いを伝えます。投稿者は、数十年にわたり、労動組合運動にかかわってきましたが、今回の報告は6年にわたる非正規労働者の労働条件の改善の闘いの一つの成果です。
 非正規労働者が賃金労働者の4割に達し、その困難な状況が広がる中で、そして全国の争議件数が100件にも達しないといわれる中で、大いに勇気づけられる記事です。なお、この記事は、「海つばめ」の「労働者の闘いから、我々の闘いから」と連動しています。

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 2016春闘5月26日の団交で、有期月給者141名、年俸者48名、週32時間未満のパート122名、計290名に対し60歳までの雇用が保障されることになりました。退職金や定期昇給の獲得が今後の課題ですが、そのことについても確認書で「労使協議を継続し、2016年度中に合意を得たものから暫定実施する」が明記されました。6年越しの闘いでまずは第一関門を突破しました。

 当初理事側は労働契約法改正(更新の反復で5年を超えれば次回更新から労働者の申し出により無期雇用に転換できる)に沿った対応で済まそうとしてきました。この法律では労働条件の定めがなく、また5年を超える前に更新しなければ雇用を打ち切ることもできます。また実際の適用は2年後です。

 交渉相手は医療・介護の事業所20数か所を経営し職員総数500名の市内有数の規模を誇ります。しかしそれを担う職員のうち正職員として遇されているのは14名のみ。看護師、レントゲン技師、介護福祉士など有資格者を含めて97%が一年契約(定期昇給、退職金なし)の身分。同じ産別の民間の全国一般傘下の事業と比べても“群を抜く”非正規率職場でした。

 2010年の春闘要求で「2010年4月1日現在で過去3回契約更新した準職員、年俸者は本人が希望すればこの日をもって無期(期間を定めない)雇用扱いとする、同時に賃上げは無期職員同様に毎年4月1日に行うものとする」との要求を行って以来6年、団体交渉、労使協議会を重ねた結果、この度、無期化制度を勝ち取りました。

 なお、無期化制度獲得の労組ニュース配布は非組合員に出来る限り配布し、退職金や定期昇給の獲得のためには労組への結集が不可欠と訴え、早期実現の署名運動も展開し労組員の倍以上の署名を集めました。6月には3名の新規加入がありました。
  (愛媛・吉)

ご挨拶

ご挨拶  マルクス主義同志会のブログを始めました。  5月の第12回大会で、同志会はWeb部門をもっと積極的に活用していくことが決まりました。我々の宣伝媒体としては、「海つばめ」やHPがありますが、それらと連携しながら、進めていくつもりです。
★ 自民党と反動の改憲策動、軍国主義路線を断固粉砕しよう!
★「搾取の廃絶」と「労働の解
  放」の旗を高く掲げよう!
★労働者の闘いを発展させ、
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