第13回働く者のセミナー(関西)
非正規労働者への差別的処遇を直ちにやめよ!

 2月26日、働く者のセミナーが開かれました。会場となった国労会館にはかつての国鉄(JR)労働組合の闘いぶりを彷彿とさせる写真が多く掲載されていました。地下一階の部屋に多くの参加者が集い活発な議論が行われました。

 テーマとなったのは「安倍の同一労働同一賃金は看板だけ、差別労働、搾取労働を一掃せよ」ですが、今日の日本の労働者の過酷で悲惨な状況を告発し、それと闘う道を模索するものでした。

 主催した「働く者のセミナー実行委員会(関西)」は事前に一万枚を超える呼びかけビラを配布し、多くの参加を呼びかけました。

 参加者の中には広島から来られた人が居られました。各地で開催されている資本論学習会に参加されている人が参加されていました。セミナーが始まる前、大阪堺の資本論学習会に参加されている人は本屋で購入された講師の林さんの本を持参してこられ、それにサインをしている著者の照れくさそうな姿が見受けられました。さらに府立高校で君が代強制に反対して闘う人に対する応援署名用紙が配布されていました。

 チューターの林さんからは正規労働者の長時間労働に対する告発、それに非正規労働者に対する差別的な処遇に対する憤りが表明されました。総理の安倍が直ぐにでも労働者の悲惨な状況を改善するかに云いながら、何だかんだと理屈を付けて問題解決を引き延ばしている実態が暴露されました。

 参加者からは以下のような発言がなされました。「雇い止めはすぐにでも廃止すべきだ」(そうだ・講師)、「同一労働同一賃金と云う際の労働は労働時間で評価すべきと講師は言われるが、それなら同一労働時間同一賃金とすべきであり、平たく言えばすべての人の時間給を同じにと要求すべき」(戦術として言っているのか)、「民主党は同一労働価値同一賃金とすべきと云っているが、それはどう評価するか」(ちょっと違う)、「タクシーの運転手をしているが賃金は歩合給だ、賃上げのためには何が必要か」(組合にまとまって闘うことでは)、「同一労働同一賃金がどんな内容にせよ、それはあくまで改良の要求であって、革命的な要求ではない、搾取の廃止と云う革命的要求をすべきでは」(改良は改良として掲げればいい)などでした。

 「参加者アンケート」には次のような声が寄せられていました。「打ち解けた雰囲気が良かった」「忌憚なく意見が言えるような雰囲気があった」「いろんな意見が聞けた」「質問者の意見とチューターの理解とに食い違いがあったように思う。自分も理解できないところがあった」「テーマの内容と報告者への質問を分離して議論を導くべきではなかったか」など色々でした。(大阪・S)