〝黒幕〟は安倍政権そのもの
法違反と不正と虚偽のオンパレード森友学園
森友学園の経営についての追及が進むにつれて、公金横領や詐欺や補助金の略取や、等々どれだけの腐敗が出てくるか分からないような状況になっている。幼稚園の内容も、3才から天皇制国家主義の教育という、安倍政権の理想そのままに、あきれはてたものが暴露されている。安倍政権や反動派も今や、経営者の籠池は教育者の名に値しないとか、森友学園の教育は教育ではないとか云いはやし始めている。これまで、散々に森友学園でやられていた〝教育〟なるものを美化し、持てはやし、チヤホヤしていたかを忘れたかに、である。そして今や、国有地を買い戻すと云った、姑息な手段で、この事件の幕引きを図ろうとしています。もちろん、労働者、勤労者はそんなことを許さず、安倍政権の打倒まで、この闘いを拡大して行かなくはならない。
安倍政権の国家主義政治と腐敗権力の全体が、森友学園のスキャンダルとして、森友学園を巡る疑獄として、腐敗、不正として現れているのだから、安倍政権とその反動と腐敗と国家主義の政治を否定することなくして、森友学園を否定することができない。安倍政権とその政治が森友学園といった、奇っ怪で醜悪なお化けを生み出したのであって、安倍政権は自らを否定することなくして、森友学園を否定できないのである。森友学園は安倍政権とその権力主義や天皇制国家主義、「日本第一主義」等々の生み出した象徴であり、そのおぞましさの集大成である。
安倍政権は10億近い国有地をたった200万で森友学園に売った根拠を示すことが出来なかったし、今もできていない。たかが大したこともないゴミ撤去に9億余もの巨額な金が必要だなどということは誰もまともに、合理的に(あるいは事実として)説明することは決してできないからである(事実、安倍政権も財務省も大阪府も、できていない)。
安倍政権や財務省がいいはやすことは、〝手続き〟が正当であったという形式的なことで、実際的、現実的な話では全くない。安倍政権はこのことを極端に恐れていて、一言も語ることができないのである、つまり事実上、不正な売買が公然と政府と国家の名でなされたということである。
自民党や政権は、国会で、不当に安く国有地が売られたのではないかという追及に、「ゴミなど撤去する責任は森友側に渡すから、ディスカウントは当然だ」(安倍)とか、「土地の売買価格の算定はなぜ外部に頼まなかったのか、政治の関与がなかったのか」等々の質問には、「国が埋蔵物の撤去費用を見積もり、売買価格に反映させた。適切な対応だった」(佐川財務省理財局長)などとうそぶき、はぐらかせ、ごまかすか、あるいは事実上、自らの関与や犯罪行為を認めるような発言しかやっていないのである、できないのである。
安倍の答弁はまともな理屈にもなっておらず、そんな応答で疑惑を否定でき、状況を切り抜けられるとおもう思い上がりと、厚顔無恥と、「倫理国家」(稲田の言葉である)日本の完璧な崩壊ぶりを暴露しているだけである。
なぜゴミ処理を森友学園に「任せる」なら、10億円になんなんとする土地価格を200万に負けてやっていいのか。安倍よ、ちゃんと答えてみよ。南スーダンからコソコソと撤退して、自ら宣言した任務もはたせず、その見返りに600万ドルつまり7億円ほど払うというのだか、森友学園に負けてやった金にも及ばないとは、まさに本末転倒の政権と云うしかない。
また国の役人佐川は、国が撤去費用を見積もった、だから「適切な対応だった」というのだから、これもチンプンカンプンである。国(財務省)が不正をやり、犯罪行為を行ったことを自ら白状していると同然であるが、佐川はこんな発言によって、政治家ではなく、国がやった悪事であって、政治家の口利きなどなかったとでもいいたいのか、財務省が、つまり佐川等が安倍政権や政治家に代わって、罪を引き受けて、やくざ団体よろしくふるまう、穀潰し国家主義徒党の幹部の身代わりとして役に立ちたいのか、そして恩を売って将来、やくざ団体の幹部にでもなり上がりたいのか。
やくざ団体の下走りの佐川は、麻生か、財務省の上級の幹部か知らないが、一体誰の指示や示唆か言外の圧力によって、国会で心卑しい真相隠しの発言を繰り返すのか、一体何のためなのか。
また佐川は、外部の専門的な機関に依頼しないで、大阪航空局が撤去費用を8億円余もの巨額に見積もったことの正当性の理由として、「撤去に時間がかかり開校できなくなれば、損害賠償訴訟を起こされる恐れがあった」、だから急いだからだと、理由にもならない理由を挙げている。
佐川が、なぜ〝専門的な〟外部機関に依頼しないで、国家機関が途方もない、常識外れの巨額な撤去費用をでっちあげたかという質問に答えないで、あったかなかったかも分からない、将来の「訴訟費用」などの偽りの理由を持ち出すしかないところに、森友学園事件がどんなに深刻で、悪質な国家犯罪、政府犯罪であるかを教えて余りある。
〝保守派〟、〝愛国主義派〟、安倍一派や安倍政権は、籠池に対して「怒っている」などと云う安倍一派擁護派がいる。
それが本当かどうかは知らないが、本当だとするなら、彼等は一体何を「怒っている」のか、彼に対して立腹するなら、それはまるで奇妙で、筋違いではないのか、自分自身に腹を立てることにならないのか。
籠池はいわゆる〝保守派〟〝愛国派〟なるものの本性を――その反動性や時代錯誤や醜悪さを――暴露しているのであって、彼等は籠池を見て、鏡に映る自分をみているのと同じであることを自覚し、反省すべきであって、「怒る」などと云うことになるはずもないのである、「怒って」いていいはずもないのである。
彼等自身、蓮池の犯罪行為と腐敗と常識外れが明るみに出る前までは、蓮池は安倍や安倍自民党や国家主義派、〝愛国派〟のホープであり、彼のやっていることは彼等の教育の理想像であり、彼等の中のアイドルでさえあって、安倍等や昭恵や麻生や菅や鴻池らによってさえ散々に持ち上げられ、ありとあらゆる〝行政上の〟優遇や、政権ぐるみ、財務省(国家)ぐるみ、自民党や維新の会ぐるみの「口利き」特権(刑事犯罪を厳しく、しかも直ちに問われるべき口利き特権)を享受してきたのである。
散々に蓮池を持ち上げ、はやし立て、世間に押し出し、宣伝しておいて、今さら、〝鬼っ子〟扱いのバッシングをしていいのか、〝トカゲの尻尾切り〟のような〝忘恩の〟扱いをしていいのか、彼等はどの面さげて、そんなことができるのか。
彼らは今や、彼等の〝裏切り〟に逆上して籠池が本当のことをしゃべるのを恐れてただ戦々恐々するだけである、そして国会招致に何が何でも反対することによって、彼等がどんなに大きな、「人には言えない」ような、明るみに出ては困るような数々の悪事を積み重ねてきたかを自ら認めるのである。
しかし森友学園疑獄は安倍政権と財務省(国)の根底にかかわる深刻な問題であり、森友学園のスキャンダルといった〝トカゲの尻尾切り〟で終わっていい問題では全くなく、悪徳と腐敗と刑事犯罪の掃きだめであり、オンパレードだというなら、悪いのは尻尾ではなく、トカゲの全体である、つまり安倍政権とそのもとでの国家機構の問題であり、その全体の悪徳と腐敗と犯罪が暴露され、摘発され、厳しく断罪され、罰されなくてはならない。
もしそれがなされないなら、腐敗と反動の安倍政権がこれからも何の責任も取らず、自らの本性を隠し、ごまかしながら継続するなら、日本は再び、天皇制軍国主義下のかつての日本のような、悪徳と腐敗と軍国主義の日本に、ヒトラーの下でのドイツのようなファシズム国家に、忌むべき国家に転落、堕落し、破滅の途を歩むしかなくなるのである。
そして籠池自身もまた、〝保守派〟、愛国派、天皇制軍国主義派のヒーローとしてもてはやされるのが落ちである。
今や安倍政権は権力犯罪にふけるしかない、やくざ団体やゴロツキ集団の政権に堕したかである。安倍政権のもとで明らかになったことは、権力犯罪のオンパレードである。彼等の用いる手段は、国家財産のタダのような払い下げ、カネの不正なばらまき、収賄、口利き、補助金の違法供与、公然の、あるいは言外の脅しや恐喝、官僚への圧力や不正への示唆誘導、等々、やくざ団体にふさわしいものばかりである。
国家主義者の政府、安倍政権は、稲田が何といい、取り繕うとも、「倫理国家」の正反対のものと化した。今こそ、労働者、勤労者の力を結集し、この悪徳国家を粉砕し、一掃せよ!