労働の解放をめざす労働者党ブログ

2017年4月結成された『労働の解放をめざす労働者党』のブログです。

2016年07月

大会宣言――「労働者党の再建」と「国政への復帰」のために

全国の心ある労働者、勤労者に訴える
「労働者党の再建」と「国政への復帰」のために
結集しよう!

2016年5月29日マルクス主義同志会代表委員会

はじめに

 3月から5月にかけて開催された、マルクス主義同志会第12回大会は、13年間にわたる、サークルとしての活動に終始符をうち、「労働者党の再建」と「国政への復帰」のための闘いを開始することを決定しました。「労働者党の再建」には2年ほどの準備期間を置き、その後に「国政への復帰」(国政選挙等への参加)を果たすという大まかな展望も明らかにしました。

 「労働者党の再建」とはいうまでもなく、我々が再び、政党としての闘いを開始するということであり、また「国政への復帰」とは再び国政選挙(及び地方選挙、さらには議会闘争)に参加し、闘い抜くということです。

  いかなる形で「労働者党の再建」を勝ち取るかという点では、志を同じくする党派やグループがあればそれも良し、なければそれも良しという立場です。「再建」の意味を狭く考え、かつて我々がその名のもとで闘った「社労党」(社会主義労働者党)にこだわるものではありません。「労働者党の再建」とは、どんな 意味でも闘う労働者、社会主義者の党と呼べるものが消滅してしまったような現在の深刻な状況の中で、明治の「平民社」以来の伝統を汲みつつ、新しい労働者の党を再組織し、闘いを――とりわけ労働者の政治的な闘いを――貫徹して行かなくてはならない、さもなければ決して労働者の未来を切り開いて行くことはできないという我々の強い思いと意志の集約であり、また結晶でもあります。膓�������茯㏍��

名古屋でセミナー

名古屋市で、以下の通り働く者のセミナーを開きます。
是非、ご参加ください。

テーマ  参院選の結果を労働者の立場から考える
日時 8月7日(日)午後2時より
会場 名古屋市昭和生涯学習センター
  地下鉄鶴舞線 御器所駅下車

働く者のセミナーのご案内

私たちは各地で「働く者のセミナー」を開催しています。
7月から8月上旬のセミナーは、次の通りです。

東大阪・働く者のカフェ
日時・7月31日(日)午後1時より
会場・東大阪市中鴻池リージョンセンター(JR学研都市線鴻池新田駅南東500m)
テーマ・労働者党の再建と国政への復帰――参院選の結果をふまえて 

京都・働く者のセミナー
日時・8月7日(日)午後1時半~4時半
場所・京都市下京生き生き活動センター(京都駅)
テーマ・参院選結果と選挙制度

堺・働く者のセミナー
日時・8月7日(日)午後2時より
会場・堺市総合福祉会館(堺東駅) 
テーマ・アベノミクス批判

「交換価値」は「現れる」のか「見える」のか

東京・阿佐ヶ谷の「資本論を読む会」
――資本論学習会の議論から(1)

  同志会では全国各地で、「資本論」学習会を開いています。そこでは、多くの労働者(全くの初心者も巻き込んで)が「資本論」を読み、真剣に議論し、理解を深めています。そこでの議論を紹介し、まとめ整理する場として「資本論学習会の議論から」を考えています。

  第1回目は、阿佐ヶ谷の「資本論」学習会での議論です。冒頭の「商品論」のところで、「交換価値」は「現れる」のか「見える」のかをめぐる議論です。以下紹介するのは、15年10月に開かれた「働く者のセミナー」で、「セミナー報告者から一言」(「海つばめ」1261号より)という記事から、問題になった部分を切り取ったものです。


「交換価値」は「現れる」のか「見える」のか

  まず1番目の問題(商品の“物神性”とは?)ですが、私も出席している、阿佐ヶ谷の「資本論を読む会」で経験した論争から始めたいと思います。

  問題になったのは、『資本論』の冒頭の冒頭とも言える、商品の「交換価値」とは何であり、
またそれをいかに考えるかということでした。たったこれだけのことなのに、議論をしていると、何と1、2時間はすぐに過ぎ去り、時間が足りないくらいでした。

  交換価値とは何かという問いに対しては、「価値の本質である」といった、公式通り、教科書通りの解答もありましたが、もちろんそれでは満点は取れません。“正しい”答は、『資本論』にあるように、x量の商品A=y量の商品Bというものです、つまり具体的にいえば、上衣1着=10キロの鉄に値する関係です(まさに、「そのまんま」です)。言葉でいえば、2つの商品(使用価値)の量的関係である、ということです。

  阿佐ヶ谷学習会で激しい議論となったのは、こうした「交換価値」は、そうした形で「現れる」のか、それともそのように「見える」のかというものでした。

  定年後、苦労して英文から『資本論』1部(1巻)を日本語に訳した、大変な努力家のMさんは、ここは「見える」と訳すしかないと力説し、私などは、意味からいっても「現れる」であり、ドイツ語は「エアシャイデン」であって、「現れる」となっていると主張して譲りませんでした。英語はプレゼント・イットセルフであるということでしたが、これはやはり「現れる」という訳がふさわしいのではないでしょうか。

 Mさんは、「現れる」と訳すから問題はややこしくなり、理解しがたくなる、「見える」とすれば非常に分かりやすいと強調し、頑張りました。Mさんの理解によれば、交換価値の本質は「労働」であり、交換価値の等値関係は、両項が労働時間として等しいということを示しているのであり、交換価値は単にそう見えているだけの仮象だ、「見える」と訳せば、非常に分かりやすい話になる、という論理でした。

  確かに交換価値の関係は、両辺が等しい限り、「対象化された」労働が等しいということを表しており、交換価値――使用価値の交換比率――は「見えているだけ」というのは、その通りで、だからMさんのように答を知っている人は、単に見えているだけだと簡単に結論を下すのですが、しかし結論をまだ知らない人が見たら、奇妙きてれつで、理解しがたい現象なのです、というのは、モノとしての上衣と鉄には、等しいと置かれる、どんな共通点もないからです。

重さがあるではないかといわれても、この等式は重さが等しいとはなっていませんし、仮に両商品の重さがたまたま等しくなったとしても、そんな等式には重さがたまたま等しいということ以外、何の意味もないからです。

  だからこの2つの商品の等式関係を見た人には、「見える」も何も、それ以前に、等式関係自体が奇妙で、理解しがたいものとして「現れている」のです。

  そして重要なことは、この二つの商品と等値の関係は、商品の本質的関係として、常に、一般的に見られる、現実の“実在的な”関係であって、単に「見える」だけの関係ではないのです。

  同じことではないのかといわれますが、商品の交換関係で「見える関係」と、ただ「見える」だけの関係の違いをどう説明するかを懸命に考えていて、私は一つの川柳を思い出しました。

    「幽霊の正体“見たり”枯れ尾花」

  これは臆病者が、あるいは夜びくびくして歩いている人が、枯れ尾花(枯れススキのこと)を見ると、幽霊に見えたという意味ですが、交換価値が奇妙な関係として「見える」ということと違うのは一目瞭然です。交換価値にあっては、2商品の交換価値がモノの交換関係という、奇妙な関係として現実に現象しているからこそ、そんな奇妙な関係に「見える」のですが、ススキが幽霊として「見える」というのは単なる勘違いであって、そこにはどんな不可思議なこともないのです。

  ススキの場合はススキと分かれば、単なる幻影であったということで解決するのですが、商品の交換価値は、モノの交換比率として「見える」ことによっては、その奇妙さは解消しないのです、むしろ反対にますます深まるのです、というのは、この関係の奇妙さは現存している、モノの現実的関係で、その関係自体が奇妙な関係として「現れている」からです。

  だから、我々が仮に交換価値の真実を理解したとしても、ススキの場合の幽霊と違って、交換価値の関係は不可解な現実として、依然として存在し続けるのです。そしてこのことは、商品と商品生産社会の――その限りでの「市場経済」の――深い矛盾を、「労働の疎外」の根底を、その歴史的な限界を表し、それと関係しているのです。

  私たちは、商品の交換価値を研究し、そのモノの関係として現れている背後にある、本当の関係とその内容を知ることによってのみ、初めて、この奇妙な関係の意味と真実に到達できるのですが、このモノの関係を、モノの関係としてしか見られない人は、その現象にとらわれ、この関係をモノの関係としてのみ受け取り、あれこれの観念に、つまり妄想ともいえる観念にとらわれるのです。例えば、商品の使用価値こそが、この等式を規定するのである、等々といった妄想、全くの不合理な妄想です。

  そしてマルクスは、こうした妄想――ブルジョアたちが、普通にとらわれる妄想――を物神崇拝意識と名付けたのです。

  だから、交換価値は「現れる」のか「見える」のかという対立は、些細な、どうでもいいことに見えるかもしれませんが、商品とその価値を検討し、その真実に接近するには極めて重要なことであり、その理解において正反対の結論にさえ到達しかねないのです。

  ……以下省略                      ( 林紘義 )

6年越しの闘い実る――有期雇用290名を全員無期雇用に

 四国愛媛県の労働者の闘いを伝えます。投稿者は、数十年にわたり、労動組合運動にかかわってきましたが、今回の報告は6年にわたる非正規労働者の労働条件の改善の闘いの一つの成果です。
 非正規労働者が賃金労働者の4割に達し、その困難な状況が広がる中で、そして全国の争議件数が100件にも達しないといわれる中で、大いに勇気づけられる記事です。なお、この記事は、「海つばめ」の「労働者の闘いから、我々の闘いから」と連動しています。

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 2016春闘5月26日の団交で、有期月給者141名、年俸者48名、週32時間未満のパート122名、計290名に対し60歳までの雇用が保障されることになりました。退職金や定期昇給の獲得が今後の課題ですが、そのことについても確認書で「労使協議を継続し、2016年度中に合意を得たものから暫定実施する」が明記されました。6年越しの闘いでまずは第一関門を突破しました。

 当初理事側は労働契約法改正(更新の反復で5年を超えれば次回更新から労働者の申し出により無期雇用に転換できる)に沿った対応で済まそうとしてきました。この法律では労働条件の定めがなく、また5年を超える前に更新しなければ雇用を打ち切ることもできます。また実際の適用は2年後です。

 交渉相手は医療・介護の事業所20数か所を経営し職員総数500名の市内有数の規模を誇ります。しかしそれを担う職員のうち正職員として遇されているのは14名のみ。看護師、レントゲン技師、介護福祉士など有資格者を含めて97%が一年契約(定期昇給、退職金なし)の身分。同じ産別の民間の全国一般傘下の事業と比べても“群を抜く”非正規率職場でした。

 2010年の春闘要求で「2010年4月1日現在で過去3回契約更新した準職員、年俸者は本人が希望すればこの日をもって無期(期間を定めない)雇用扱いとする、同時に賃上げは無期職員同様に毎年4月1日に行うものとする」との要求を行って以来6年、団体交渉、労使協議会を重ねた結果、この度、無期化制度を勝ち取りました。

 なお、無期化制度獲得の労組ニュース配布は非組合員に出来る限り配布し、退職金や定期昇給の獲得のためには労組への結集が不可欠と訴え、早期実現の署名運動も展開し労組員の倍以上の署名を集めました。6月には3名の新規加入がありました。
  (愛媛・吉)

★ 自民党と反動の改憲策動、軍国主義路線を断固粉砕しよう!
★「搾取の廃絶」と「労働の解
  放」の旗を高く掲げよう!
★労働者の闘いを発展させ、
  労働者の代表を国会へ!
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