「労働の解放をめざす労働者党」の党代表であった林紘義さんが去る2月10日、82歳で生涯の幕を閉じました。15日にはコロナ禍のために人数制限があり家族中心の「お別れ会」も行われました。労働者の解放の事業に一生を捧げてきた林紘義さんに心より哀悼の意を表します。
労働者党のHPに哀悼の辞が掲載されています。こちらの党ブログには、林紘義さんの経歴と著作を紹介します。
【林紘義さんの経歴】
1938年 長野県上田市に生まれる、同県伊那谷出身。教師の父の異動に伴い、伊那谷の各地に転校、転居を繰り返す。
小学校は下伊那の市田小(現高森小)、下条小、会地小〔現、阿智小〕、中学校は会地中、上伊那美篶中(現、伊那市)、高校は珍しく転校なく3年間、伊那北高。3000メートルの雄大壮麗な西駒ヶ岳をこよなく愛し、その山麓に自己の性格をはぐくむ。
1958~60年 学生自治会役員及び東京都学連執行委員・副委員長として、「勤務評定反対闘争」、「60年安保闘争」を闘う。2度逮捕、拘留され、起訴、有罪判決を受ける。以後、一貫して『社共』にも『新左翼』諸派にも批判的な、独自の社会主義路線を歩む。
1984年 社労党結成に参加(代表を務める)。労働者の階級的立場と政治を訴えて、国政選挙に数回立候補(組織内候補として)するも、力足らずしていずれも落選。
2002年 社労党の解散とマルクス主義同志会へ移行とともに、その会員(代表を務める)。
2017年 労働の解放をめざす労働者党(略称:労働者党)結成に参加(党代表を務める)。
2019年 参議院選挙に全国で10名の候補者を擁立し確認団体として参加し、比例区候補として闘う。
2021年2月 永眠。
【著書紹介】
『我々の闘いの軌跡』(全国社研社)
『レーニンの言葉』(芳賀書店)
『変容し解体する資本主義』(全国社研社)
『哀惜の樺美智子』(三一書房)
『林紘義著作集』全6巻 (ういんぐ・出版企画センター)
『女帝もいらない 天皇制の廃絶を』(全国社研社)
『教育のこれから』(全国社研社)
『《家族、私有財産及び国家の起源》を探る』(全国社研社)
『崩れゆく資本主義、「賃金奴隷制」の廃絶を』(全国社研社)
『まさに「民主党らしさ」そのものだった 鳩山政権の9カ月』(ういんぐ)
『人類社会の出発点 古代的生産様式 「アジア的生産様式」論の復活を』(全国社研社)
『アベノミクスを撃つ カネをバラまくことで国も経済も救えない』(全国社研社)
『「資本論」を学ぶために 「資本」の基礎としての「商品」』(全国社研社)
『日本共産党と「資本論」』(全国社研社)
その他多数
労働者党HPの林紘義さんへの哀悼の辞はこちら