選挙奮戦記  【4】       
  ――かく闘いたり、一闘争委員の報告――

  連日の宣伝ビラ配布の中 で、幾つかの反応があった。
 ひとつは事務所への怒りの 電話で、「安倍を批判するビラを撒くな。自分は安倍を支持している。ビラは送 り返してやる。」 というも ので、この男性は実際に、東京の事務所に着払いで送り返してきた。『悪臭ふんぷんの安倍政権打倒』と銘打った『海つばめ』(一次ビラ)を読んだのかどうかは定かではないが、自民党王国のポストに届けられたショッキングなビラだったのだろう。

 もうひとつは、我々がSナビさんとMさん(静岡)とで、岩戸の一戸建てで撒いたもので、「新聞がポストに入っていたので電話しました。(略)『海つばめ』に書いてある通りだと思います。ぜひ頑張って下さい。」 (詳しいやりとりはブログ日誌参照)という激励の電話であった。
 九月三十日の横須賀中央駅での夕街宣では、Hさん(闘争委) が演説をしたが、ちょうど天皇制批判をしている時に、ビラ裏面の「真子批判」に賛同すると話しかけてきた年配の男性がいた。「この批判に賛成だ。天皇制の評価に賛同する。事務所はどこにあるのか。」 と言ってきた。「ぜひ他の記事も読んで下さい。事務所は佐野町にあります。」 と言うと、ビラを大事そうにポケットにしまい去っていった。

  十月に入っても、宅配と朝夕の街宣は続けられた。H車(神奈川)が加わって宣伝カーと併せて3グループとなった。我々は、静岡だけの4人組で、2千百枚を撒いた。三日にはK車(静岡)も加わり、新たにSさん(愛知)やOさん(長野)もビラ撒きに参加した。

 五日の朝街宣は、久里浜駅で、圷さんを先頭に、代表委のWさんも参加し、合わせて十人という大所帯で貫徹された。大阪からSさん、Mさん、Kさんが加わった。名古屋からFさんも駆けつけた。人の話によると、Kさん(大阪)がビラを撒くと、不思議と人が話しかけてくると言う。Kさんの人柄と豪快な笑顔が顔に浮かぶ。また、Sさん(大阪)とビラ撒きに出ることが多くなったが、配達歴四十数年のベテランは、流石に速くて的確であった。この頃には、二次ビラ(『安倍政権こそ国難だ』)が撒かれ、裏面には共産党批判が載せられた。

 十月一日の夜に、事務所で一回目の代表委と闘争委合同の会議が行われた。主に告示後の闘いが話し合われた。まず、「長時間労働に象徴される搾取労働の即時廃絶」、「非正規労働に代表される差別労働の即時廃絶」 という闘いの基本的なスローガンが確認され、候補者カーにもそれをそのまま掲載すること、闘争委の考えた略式のスローガンは修正された。
            
 次に、公示後の事務分担が決められた。選挙葉書、新聞折り込みチラシ、選挙公報、新聞広告(一次)の原稿(二次は闘争委が担当)は代表委が担当すること、選管での事前説明会への参加や告示日の候補者受付、各支部で宛名書きされた葉書の整理や指定郵便局への届け、折り込みチラシの新聞配分計画と運搬、広報の届け、広告の新聞社との交渉は闘争委が、また掲示ポスターの作成と貼付計画、公示後の候補者カーの運営計画等も闘争委が受け持つこととなった。また、第一声をどこでどう行うかも討議された。最後に、全国の支部へ闘争報告を発信することも確認された。

 三日の事前説明会へは、闘争委員長のIさんと神奈川のIさん(闘争委)が参加すること、十日の告示日の候補届けには圷さんとIさん(闘争委)が、葉書はHさん(闘争委)が、新聞チラシの計画と候補者カーの運営計画は神奈川支部が、広報と広告はIさん(闘争委長)が、ポスター関係は筆者が担当することになった。

  筆者は早速ポスター制作に取りかかった。候補者ポスターといえば、大概が候補者の大写しの写真だが、それとは違うものを作ることにした。圷さんの似顔絵は前に自宅で描いておいたものを採用した。似顔絵は意外性があると考えた。右側にスローガンを、下にえんじ色(京急電車カラー)に白抜きの「あくつ」 を配置した。バックの緑とオレンジは、圷さんがそれが好きだ(湘南電車のツートンカラー)ということで、それらの色を配した。デザインはすぐにできたが、それをパソコン上に取り込んで作成するのに時間がかかった。堪能なIさん(闘争委長)が腕を振るった。かっては、デザインさえ詳しくしておいて、あとは地元の印刷屋に頼むというやり方だったので、時間がかかった。

 こうしてポスター原案は出来上がったが、筆者は重大なミスを犯した。それは採寸を間違えたことである。選挙法によれば、候補者が講演会や集会を計画しておればその分横幅を大きくできる。我々は初めからそういう計画は無しと決めていたので、それをまともにとって、30×42㎝としたのである。一回り小さな手作り感のある?ポスター案が出来上がった。

 結局、講演会や集会をやるやらないを問わず、下の方に講演会実施等と書いておけば、もう12㎝横幅がとれたのである。失敗であった。

 ポスターの印刷は、Iさん(闘争委長)が、ネットで印刷を頼むことになった。しかし、どこも注文が殺到し、注文できないことがわかった。期日は迫っている。Iさんが、ウイング社のSさんに頼み込んで、ようやく知り合いの業者に作ってもらう運びとなり、一安心した。しかし、一千枚を裏打ちするという仕事が加わった(今のポスターは、裏シールを剥がしてすぐに貼れるものが主流)。

  ネットによる注文は、安価で便利であるが、かなり前から注文しておかないと期日までに届かないという危険性がある。その他の注文品にも同じことがおきた。今後利用する時には、このことを肝に銘じたい。

  選挙葉書の印刷にもミスがあった。静岡からの指摘で、表面上部に「郵便はがき」 の文字がないことが判明し、一万数千枚の葉書にゴム印を打つ仕事が加わった。さらに、地方から発送されてきた葉書には、宛先が県外のものは論外だが、宛名面の左側をある決められたサイズだけ空白にするよう指示されていたが、その指示か不明確?で、それが守られていない葉書が多数みられた。これらの葉書にシールを貼って、再度住所・氏名を書き直したり、修正液で消したりする作業が加わった。また、支部に残った残りの葉書を送り返す指示が遅れ、何百枚かの葉書利用ができなかった。
  名簿も古いものを利用したため、数千枚が宛名不明で返品された。最初から選挙人名簿や電話帳を利用したものとすべきであった。これらのミスは、今後十分に生かされねばならない。
                  続く