選挙奮戦記  【8】
――かく闘いたり、一闘争委員の報告――

 演説の中心は、もちろん圷候補だが、その他に応援演説として林議長、I闘争委(候補者カー責任者)、T、Wさん(代表委)、Hさん(闘争委)などが行った。
     
 批判の中心は、筆者が聞いたかぎりでは、安倍政権の一掃―突然解散、アベノミクスの破綻、森友・加計問題と政治私物化、北朝鮮『国難』化、国家秘密法・共謀罪等の国家統合化、『人づくり革命』等のたぶらかし、『働き方改革』等の欺瞞、教育無償化等のばらまき、『全世代型福祉』批判等々―と小泉批判(投票は安倍政権への延命、『こども保険』批判、広報やマスコミ等を通じての策無政策、小泉王国への挑戦等々―。共産党批判―崩壊した野党共闘、天皇制容認、『働き方改革』等の改良主義等々―、民進の解体と希望の党―保身に走った民進議員、超保守の希望の党、小池劇場の終焉―、労働者党の二つのスローガンと党の若干の歴史―略―、圷候補の経歴と決意―略―などであったように思う。選挙後半は、小泉批判や「全世代型福祉」への批判に演説の比重が移ってきたように思う。 駅頭での演説は、一人20~40分程であったが、残念ながら、立ち止まって聞く聴衆はいない。我々のようにビラを撒いていると、演説の内容の一部始終が把握できるが、駅頭を足早に歩き去る労働者・勤労者・市民の耳にはどのように届くのであろうか。だらだらと長くしゃべるより、短く端的に、要点を絞って演説する、ということが必要であろう。団地等の小演説ではそれがなされたのではないか。

 筆者は、しゃべり下手で、演説もしたことがないのでえらいことは言えないが、もっと聴衆を引きつけるにはどうあるべきか、ということを考えていた。例えば、「長時間労働や非正規労働」についてしゃべっているのなら、技術的なことだが、時には通勤者に、「あなたの職場はどうですか?残業はありますか?休職に追い込まれた仲間はいませんか?非正規労働の人はいますか?同じ仕事をしてるのに給料が低すぎる、休みがもらえない等と思ったりしてませんか?、」などと、時には訴えることも必要であろう。

 聴衆が足を止めて聞き入り、いつの間にか群衆となる。こんな日が訪れることを期待したい。


 さて、この記も終わりに近づいてきたので、少し「おじ6」たちの一日の寝食についてもう少し語りたい。 (写真は、「おじ6」たちが寝起きした愛しい「あくつ選挙事務所」)
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 起床はおよそ5時半~6時、布団を片付け、座卓を並べて、朝食をとる。6時半には朝立ちのため出発しないといけないので、朝食は慌ただしい。幸い米はたっぶりとあったので、昨夜作られた味噌汁を温め、簡単な総菜で食べる。食べ終わる頃、「新アパ」に泊まった運動員がやって来て、食べる。

 食後、誰かが薬を取り出すと、「あっ、薬だ」と誰かが言い、皆慌てて自分の薬を取り出す。そう、「おじ6」のほとんどは薬持参なのだ。また「おじ6」  は、食後は日本茶だが、皆コーヒーが好きである。朝起きて一杯、仕事の合間に一杯、インスタントコーヒーの消費量は高い。

 運動員は、夜は8時頃に事務所に戻る。候補者カーは、8時半過ぎに戻る。帰ると、まずはコーヒー一杯、そして夕食。夕食時が一番ほっとする時間だ。その日の話題が出たり、情報交換をしたり、新聞を読んだり、明日の予定を確認したりする。夕食後は、それぞれの仕事をし、その日一日を振り返った会議をして、0時ごろになり、交代で風呂に入り、座卓二つを片付け、掃除機をかけ、布団を敷きあう。そのうち、寝る場所も潜り込む布団も固定してきた。消灯になると、5分もしないうちに鼾が聞こえ、すぐに眠りにおちる。もう若くはない「おじ6」共同体の一日は、およそこのようなものである。

 忘れてならないのは、家へのメールや電話である。「何か変わったことはないか」とへりくだり、今こんな仕事をしているとメールすると、「頑張って」と返信がくる。帰ってから疎外されないよう?少しは気を遣う。しかし、帰ってから「靜かで良かった」「帰ってきたら床にゴミが増えて、家が汚くなった」などと言われると、がっかりする。※「 」内は、あくまで筆者のことです。      続く