大阪でも随時大衆宣伝を行っています。

 去る10月16日には、
南海高野線堺東駅にて街頭演説会を開催しました。


 写真は、大坂北支部長の佐々木一郎さんです。佐々木さんは、来年の参院選大阪選挙区の予定候補者でもあります。佐々木さんは、今話題になっている沖縄基地問題などを取り上げて訴えました。
多くの人が演説に関心を寄せ、立ち止まって聞き入る人、我々の機関紙『海つばめ』を手にとって読みふける人が幾人もいたようです。


 以下は、沖縄基地問題についての佐々木さんの演説要旨です。
  

 「先月の沖縄知事選では、玉城デニーさんが、安倍政権が支援する候補者を破って圧勝しました。安倍政権は、普天間基地移設の唯一の解決策だといって、辺野古移設を進めてきましたが、それに対する県民のノーの意志が示されました。

 

沖縄は先のアメリカとの戦争で、日本で唯一地上戦が行われ、県民は多大な犠牲を強いられました。戦後になっても沖縄だけは、27年間も米軍の占領下におかれ、日本に返還されてからもアメリカの基地はそのままにされました。歴代の自民党政府等は、基地問題を真面目に真剣に考え取り組んで来なかったのです。

 

 知事選で示されたように辺野古移設はノーだとしても、普天間基地移設問題は残ります。自民党は辺野古移設が唯一の解決策だ、という立場を崩していません。沖縄知事選で勝利した野党は、普天間基地の閉鎖・返還を求めるといいますが、現在の立憲民主党や国民民主党の前身である民主党は、2009年に成立した鳩山政権のとき、「普天間基地は国外か県外に移す」と公約し、沖縄や国民の支持を得たのです。それにも係わらず鳩山さんは、沖縄のアメリカ海兵隊が有する「抑止力」について認識を持っていなかったなどと言って、普天間基地の県外移転の公約を反故にしました。

 

基地に抑止力があるという鳩山さんの理屈は、これまでの自民党の理屈そのものです。実際にはアメリカの世界戦略や国家的な利益が優先されています。アメリカの基地など出て行ってもらったらいいのです。尖閣諸島の領有権問題は、沖縄の米軍基地は何の関係もありません。アメリカの公の立場は、日中の双方で話し合って解決すべきであるというものです。自民党や右派の主張は、領土問題の解決を駐留するアメリカの軍事力に依存するというのですから、日本の主体性による解決をやめるということであり、民族主義を吹聴する彼等の基本的な立場にさえ矛盾します。

 

沖縄の基地問題は、国政の場で解決される、すぐれて階級的政治的な闘いです。デニーさんは自らの政治スタンスを「保守中道」と言い民主党員でした。民主党政権の鳩山さんのかつての裏切りを反省するなら、その民主党とかわらないような野党共闘政権によってではなく、自民党ときびしく対峙する労働者・働く者の政権を獲得することによってのみ根本的な解決が可能になると考えます。」

 

 
20181016大坂・南海高野線堺東駅