今は児童クラブで働く仲間から、コロナ禍の中で「貧困」について想ったことを書かれたメールが送られてきましたので、紹介します。
貧困の実態に想う
私、退職後の嘱託を含め、11年間にわたって滞納国民健康保険料の仕事していました。相手は国民健康保険料も支払えない貧困家庭が圧倒的です。いかに、非常勤の貧困家庭が増大しており、いかに無収入の家庭が多いことかと実感していました。本来生活保護受けられる世帯が受けていない、生活保護の補足率も少ないと思っていました。
シングルマザーの家庭も多く対応してきました。年収は200万程度でも、国民健康保険料は20万円近くかかります、家賃、光熱水費など考慮すれば、食費などに回せる可処分所得はほんのわずかです。国民年金保険料は当然支払いできません、父親から養育費が送られている世帯はほとんどなく、収入補填のため、あまり金にはなりませんが、一部では売春は横行しているのはわかっていました。売春はデリヘルなどで、事実上合法化しています。ただ、たいしたお金にはなりません。
ほとんどは親の扶養なのですが、たまに、保険証交付のため、国民健康保険料の納付相談に見える大学生もいました。今の女子大生なども、大学を出なければ、就職口少ない、巨額の学費と、奨学金という名の、有利子の巨額の借金を抱え、家庭も仕送りの余裕はない。今の大学の授業は役にたたないものばかりで、単に卒業のための資格をうるため手段とは思いますが、授業も結構忙しい、ここでも、学費、生活費填のため一部の女子学生は風俗に行かざるをえない子も多いかなとは思っていました。
一部の男子学生は、収入を得るため犯罪的行為に加担しています。ただ、バブル世代で「青春を謳歌」した親たちは、今の子どもの学生の困窮の実態はほとんどしりません。多くの学生は、卒業後も多額の有利子の奨学金という名の多額の借金を抱えて、社会に旅立つことになります。まともな就職口なく、返せなければたちまちブラックリストにのります。
「東洋経済オンライン 貧困」で検索すれば出てくる実態、ルポライターの中村敦彦氏などの著書に書かれていることは決して嘘でも、過大でもないと思っていました。
コロナで彼女らがいっそうおいつめられているのは事実です。普通の飲食店などのバイトの収入も激減している。風俗への支援は論外としても、彼女らへの支援は必要かと思います。本当の解決は社会主義しかないかもしれませんが。
私は今、〇〇市の児童クラブ(学童保育)で小学生相手の支援員の仕事をしていて、フルタイムで働いています。児童クラブは共働き、シングルマザーなど世帯の小学生を、放課後、夏休みなどに預かりますが、小学校休みでも保護者に、医療従事保護者もいて、児童クラブは開いていました。こうした子供たち、将来の世代に、(借金返済を先送りして)巨額の負担を押しつけるのはどうかといつも思っています。
また、作日に話をした、小学生の女の子は、「小学生はもういやや、よいことない、宿題多い、家では習い事させられる」と。今の小学生、英語、プログラミングの授業もあり、過大な負担を押しつけられていて、小学生らしいのびのびとした時間が奪われていると感じています。 (M)