神奈川で『資本論』学習会を行っている「横浜労働者くらぶ」の会報に、参加者の声が掲載されています。「労働者くらぶ通信第1 4 号」から紹介します。

 

学習会に大いに期待します

学習会参加者からの便り

 

レジュメのご手配有難うございます。当学習会で作成された資本論他レジュメは、手元にファイルして保管しており読み返しています。

 

図書館にはマルクスの解説書、入門書が沢山並んでおりますが、何れも学者の言葉での解説であるが故にマルクスの難解度を咀嚼するまでに至っていないというのが私の感想です。

 

私のような初心者には少し回りくどくなっても、より平易な言い方での説明が必要です。当学習会でのレジュメはその点でよくできていると思います(平家物語のような古典を現代文に翻訳するように)。

 

その点では先日も話題になった斎藤教授(大阪市大)の資本論の解説が今話題になるのは理解できます。解説が平易で分かりやすいです。然しながら あの考え方で社会を変えられるかは甚だ疑問です。

 

逆に安易に貧困とか格差を論じるが為に、マルクスが資本論の最初であんなにクドクドと商品の特性を説き続けた要因は何なのかと云った肝心な処がどこかに置き去りにされて行くのを危惧します。

 

耳ざわりが良い説明であるがゆえに逆に軽く、薄っぺらなのです。更には斎藤氏(自称マルクス学者)が言う処のコモンという考えは、今から20年ほど前に宇沢教授(ひげを生やした学者)が日経新聞の経済教室でよく云っていた社会的共通資本の考えの焼き直しでしかないと思います。何も斬新な考えではないのです。

 

斎藤氏が、マルクスもすでに当時エコロジーを唱えていたといったりして、現代的なテーマに結び付けるが為、人はますます引き付けられるのです。その結果として段々とマルクス思想の本質からかけ離れていくという訳です。 そんな中でのマルクス・エンゲルスの学習会に大いに期待しております。(Tg)

 

横浜労働者くらぶの学習会 ―― 3月の予定

◆「資本論」1巻前半学習会

・3月9日(水)1830分~2030

・県民センター702号室

・商品の物神性、交換過程

◆「反デューリング論」学習会

・3月16日(水)1830分~2030

・県民センター702号室

・哲学篇(続き)

◆「資本論」1巻後半学習会

・3月23日(水)1830分~2030

・県民センター703号室

・労賃(続き)、資本の蓄積過程(その1)

◆「資本論」3巻学習会

・3月23日(水)1810分~2030

・県民センター705号室

・利子生み資本(続き)

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