サービス残業強要へ反撃
 自主参加と言っても実質は強制なら業務
  
 チーム会、ナイトミーティングなどは一日の8時間労動を終えての夜の会議である。2時間を超すことも多い。業務改善や前月の収支報告、研修案内やその報告など「業務」そのものである。経営側は自主参加だと言いつつ、出席をとったり、欠席者には理由を問いただしたり、会の決定には従ってもらうと威圧する上司もいるとの報告が労組員から寄せられた。
 健康祭りなど休日に開催されるイベントにはスタッフとして準備や受付、バザーの売り子、後片付け、介護職員は利用者の送迎も行う。イベント開催時間が午前10時から午後2時まででも、参加職員は午前8時には出勤し後片付けを終えると午後5時まで残ることになる。まさに休日返上である。

 経営側はこれらチーム会やイベント出席に500円の手当で済ませてきた。
 労組は団体交渉の議題として取り上げた。患者や利用者への対応という通常の業務の延長とは違うが、内容が業務そのものである。自主参加なら仕事とは関係ないということだが、会議後の帰宅で交通事故にあった場合は通勤災害扱いにならないということになる、それはおかしいではないか。責任の所在は経営側である、子供のお駄賃でもあるまいに休日返上で500円は馬鹿にしている、と追及。

 「上司が自主参加と言っても、内容が業務の一環なら仕事とみなし、法定の割増賃金を適用する」「休日のイベント参加は勤務とみなし、振替休暇の対応とする」との確認書をかちとった。  (吉)