兵庫で活動する労働者が所属するユニオン主催の大衆集会に参加して、報告を送ってくれましたので紹介します。(担当)、
「最低賃金を全国一律1500円に!」
声をあげる労働者
――集会に参加して
円安、中東情勢による物価高騰はとどまらず、労働者の実質賃金は年々減り続け、ますます削りとられている現状です。ここ、K市T区では2008年以来全国的に労組やユニオンによって進められてきた「どこでも最賃1500円」の実現のとりくみを継続すべく、T区ユニオン4分会による連絡会を結成し、声を上げています(春闘の成果が、中小企業や非正規労働者になかなか波及しないという問題もあり)。
以下、T区ユニオンのNさんの提言です。「安倍政権から始まった官製春闘は、この3年連続して5%を超える賃金引き上げとなっているが、実質賃金はマイナスのまま推移。欧米諸国では実質賃金が20%前後引き上げられている。日本での実質賃金マイナスは、労働組合の組織率の大きな後退や、横断的に労働者の賃金条件を決められない企業別労働組合に起因しているのではないかと考える。」
そしてT区ユニオンの職場の時給を紹介しています。「山陽バス・嘱託職員の時給は1,280円。郵政の非正規労働の時給は1,200円~1,740円。介護職員は県内平均で1,232円。非正規労働者の多くは最低賃金の近傍(兵庫県の‘25年最賃は1,116円)にあるといわれている。」さらに続けて、「日本の賃金引き上げの仕組みは、①春闘、②人事院勧告、③最低賃金の、3つのルートがあるといわれている。最低賃金の役割は、1970年代にはほとんどなかったが、1990年代の半ばから低賃金の非正規労働者が拡大したことで、重要性が高まってきた。春闘は、1955年に、合化労連、炭労など8単産共闘により、賃上げを軸にした春期に全国統一闘争が開始された。1970年代前半には、狂乱物価もあり30%を超える賃上げが勝ち取られたが、それ以降は管理春闘といわれるように、資本のペースでストなし春闘が定着してしまった。ほんとなら、労働者の団結権の行使でストライキを行い、大巾な賃金引き上げを要求し実現していくべきだが、労働組合の拡大強化は一朝一夕にはすすまない。」と、K市T区ユニオンの実情を報告していました。
4月25日のこの集会では、元教師で、今は職場が連合に組織されているというCさんは、「連合はユニオンショップ、しかし中からも声を上げて闘っていく。会計年度任用職員は、女性が多く賃金格差があるのは大いに問題だ。」と発言。
またニチイの元正社員で、今は区内の介護事業所でサービス提供責任者を勤めるIさんは、「ヘルパーは、賃金が一般労働者より月額6~7万円低い。去年は8万円低くなっている。報告業務などのIT化には、高齢ヘルパーはついていけない。」と報告。
山陽バスのHさんは、嘱託社員の時給が60円アップして1,340円に。業務手当5,000円新設などを勝ち取ったことなど、春闘の成果を報告していました。
また、郵政ユニオンのOさんは、「15万人前後の時給制社員がいるが、春闘で要求するが1円も上がらず。最賃を上げるとそれに連動する。(時給額は上がる。)一番高い人は、1,750円。10年以上働いている人は、『何かミスをすると100円下がる』といっているが、説得している。どこかの企業は、労働者を資源といっているが、郵便局は労働者のことをコストと考えている。」等発言。
自立労連のFさんは、「春闘といっても、関係のない労働者は多数。最賃引き上げの声をこのT区から上げていこう。」とエールを送っていました。
集会のはじめに行われた、若い女性弁護士Sさん(県の最賃審議会議員5年)の講演では、NHKの名古屋放送局事件が、最賃法が適用された判例として紹介されていました。(その職員は、うつ病を発症し休職し、のち退職。その前にテスト出局期間があり、それが最賃法上、労働と認められた。)
それにしても、一人一人の労働者の力はなんと弱いことか。最賃1,500円はチマチマした要求ではあります。(週40時間、フルタイムで働いて年収300万円。ようやくワーキングプアを抜け出す水準、とNさんも言っています。)
配布された「郵産労」のビラの中には、毎年のように、パワハラや強制配転などにより自死、あるいは突然死した労働者のことが年表になって上げられていました。
日本郵政グループは、生き残りをかけて整理統括し、いかにむだな(資本にとって)労働者を削減し、収益の上がる部門を確保していこうとしているかが、最近の報道からもうかがえます。
高市首相のような、軍拡・「(安い賃金で)働け働け」政権に打ち勝っていきましょう。共に闘いましょう。
(C・A)

