労働の解放をめざす労働者党ブログ

2017年4月結成された『労働の解放をめざす労働者党』のブログです。

「資本論」学習会の議論から

24時間体制の工場現場での体験から

神奈川で『資本論』学習会を行っている「横浜労働者くらぶ」のチラシから、参加者の感想を紹介します。

 

『資本論』第1巻学習会第8章「労働日」を終えて

 

『資本論』第1巻学習会では、第8 章の「労働日」を終えた。そこで議論になったひとつに、現在の日本もこの章で紹介されているような過酷な労働者の状況があるのではないか、その一証左が過労死のようなこと、そんなことがあってはならないことがあるということである。労基法では18 時間という労働時間の制限が法的に規定されているにもかかわらず、資本側はへいきでこの法規を無視しているのが現実だということである。

 

24時間体制の工場現場での体験から》

 

私は、労働現場の状況を体験するために、20189月から翌年の3月まで、コンビニにおろすパスタ類やサンドイッチ・サラダ類などを製造する工場で派遣社員として週2回働いた。

 

この工場は、正社員よりもはるかに多い非常勤社員によって運営されていた。7社の派遣

会社が入っており、派遣社員の総数は700 人以上いる24時間体制の工場である。この工場には20歳代の多くの外国人労働者(ベトナムなど東南アジアの)が派遣社員として働いている。その多くは仲介会社をつうじての来日であり、日本語学校に通いながらの通勤であり、この外国人労働者によってこの工場がもっている感があった。

 

決まった衛生服に着替えるロッカールームはなんと小さくロッカーも2段になっている一つが小さなもので、そのロッカーによって食堂と仕切られていた簡易なものであった。頭からすっぽり白い衛生服に着替え、安全靴を履き、家庭用のゴミ取りローラーで髪の毛などをきれいにとり、出勤機に入力し、さらに社員によって体温とローラーでチェックをされ、髪の毛がついていると、その人の派遣会社に報告されるのである。私も23度髪の毛が1本ついていたということで派遣会社に報告されたことと思われる。衛生管理の徹底には感心したものである。

 

工場への通勤は、自家用車や徒歩以外は定期的に最寄りの駅の送迎されるマイクロバスによってなされる。私は17 時にその送迎マイクロバスに乗って通勤した。最初の2か月は補助要員で18 時から勤務にはいり、翌朝(4時から7時)まで働いた。

 

20時までは乾麺をボイルする機械(長さ6m)のところでそこを専門に働いている非常勤の人と2人で担当した。私は、大きなボールにオイルと味付けする汁をカップであけて、ボイルされたパスタが大きな篭に落ちてきたものをボールにあけて、厚手の手袋をつけ二人で、油と味付けをなじませていき、いくつかの大きなトレーに盛って、そのまだ暖かいパスタを冷凍機(長さ8m)のベルトに流し込み、その冷凍したパスタを冷蔵室に保管するのである。

 

20時には私のかわりに他の非常勤社員がきて、私は欠員の出ている部署にまわされた。ある時は、①野菜(玉ねぎなど)を非常に切れる包丁でさばいたり、②カップに入れるスティック状のキュウリやニンジン、大根などを手早くカップ(スティックサラダ)に入れる流れ作業や、③コッペパンに切れ目を機械で入れる作業や、④サンドイッチをつくるために、長い食パンのミミを機械が切り落としたのが、大きな四角いカゴにいっぱいになったものを他のところにまとめて積み上げる作業などに従事した。

 

①では一人で黙々と作業し、②では10人の東南アジアなど外国人労働者と一緒に行なって、楽しかったのを覚えている。日本語の上手な一人(ベトナム人)がそこのリーダーをまかされ、指示し、次から次へとベルトに乗ったカップに手際よく自分の入れるべき野菜スティックを入れていく。

 

不慣れな私はどうしても遅れがちになるのだが、それをブータンから来たという女性は臨機応変に私がやるべきことをかわりにやってくれるのだ。なんと速いことか、うれしかった。

 

それが終わると今度は、正社員はその日本語の上手なベトナム人に他のベルトに移るように命じ、今度はサンドイッチに挟む薄切りされたハムを三角形に折りたたむ作業になった。これも慣れてないとなかなかうまくいかないが、皆、てっとり速く行なっていく。

 

③は速さが勝負、手際よくコッペパンに機械できりみをいれ、ベルトに流しいれる、それをオバサマたちが何かをぬったり挟んだりするのだが、コッペパンの流しいれが遅いと怒鳴られるのである。「遅いよ、なにやってるの」などと何度となく言われた。

 

④は重労働、普段は若い外国人労働者が担当しているのだが、たまたま休みで、私がやる羽目になった。三台の機械が次から次へと長い食パンのミミを切り落として、次から次へと四角いカゴにたまる。それを空のと替えて、いっぱいになったカゴを他の所へ積み上げていくのである。

 

22時から始まったその作業は朝の5時まで続いた。そこでそこの責任者が休憩にはいってよいと言ってくれたので、トイレにいき、食堂で休んで、作業場に戻ると、片付けが終わっており、もう帰っていいよとなった。

 

こういった補助作業が2か月ほど続いたのちに、パスタのボイルのところ専門になり、勤務時間も20時から、その時の仕事が終わるまでとなった。休憩は切りのいいところで(深夜1時前後)、食堂には飲み物やカップ麺の自販機が設置されている。他の部署と休憩時間が重なると、食堂は賑やかである。オバサマたちは、なぜこうも元気なのかと思わせるくらいべちゃくちゃしゃべりまくっている。

 

それも持参してあるお菓子など食べながら。また食堂に隣接してある喫煙所には多くの人が入り、吸い殻はいつもあふれている。ベトナムの若者たちは元気に仲間としゃべりながらカップ麺などを食べているが、そのうちに気が付くと、皆、テーブルにうつぶせになって寝てしまっている。私もソファーがあいている時はそこで休むこともできたが、たいがいは他の人に占領されていた。

 

私の仕事は、日によって終わる時間がまちまちである。早い時は、4時に終わってしまう。そんな時はまだ定期の送迎マイクロバスが運行されていないので、駅まで40 分ぐらいかけて始発の電車で帰ってくるか、食堂でバスが運行される時間まで休んでいるかである。家に帰ってきても、朝食をとったら疲れで直ぐに寝てしまい、起きるのは夕方で、あわてて再び出勤の途につくことも、当たり前のようにあった。

 

私が勤務する数か月前までは、たいがいの人が残業60 時間以上していたという。私が勤務してからも、残業40 時間以上の労働者が多くいるという。乾麺をボイルする担当の人も、月の中ごろには、すでに残業40 時間になってしまって、途中で帰ることがあった。そんな時は、正社員が代わりに来るのだが、仕事がまるでできないのだ。次の日は、私のような仕事をしている人が、機械の操作をおそわってきてやるようになる。この人のほうが正社員より、よっぽど仕事がはかどった。

 

若い20 歳代の外国人労働者たちの多くも、法定以上に残業(いやそんな意識も持てない)しているのは確かなようだ。それに多額の仲介手数料を払ってここで働いている外国人労働者も多くいるという。こういう情報は、送迎マイクロバスの運転手から聞かされた。

 

職場には掲示板があり、ある時、利潤率がいまなん%で、もっと引き上げるように社員

の鼓舞する内容や、派遣会社ごとに、その日の欠席状況などが発表されていたこともある。コンビニにおろすこのような工場は全国無数にあるのではないだろうか。

 

私はこの週2回の仕事を半年間、休まずに勤務した。派遣会社からは辞めないで続けて

ほしいとい言われたが、辞めた。そし2019年の参議院議員通常選挙に臨む決意を固めた。(A

===================================

「横浜労働者くらぶ」学習会 —12月の予定

◆「資本論」第1巻学習会

1214日(水)18 30 分~20 30

・かながわ県民センター 702 号室

・絶対的剰余価値の生産(残り)と相対的剰余価値の生産(その1)

 

◆「プロメテウス」61号学習会

・12月21日(水)18 30 分~20 30

・県民センター702 号室

・特集「激化する帝国主義的対立」の中の渡辺論文

「資本輸出を急増させる日本資本主義」

 

※ 第4週の学習会「経済学批判」学習会と「資本論」第3巻学習会は、県民センター

が休館のため、1月に延期となります。

 

「横浜労働者くらぶ」のブログ:https://yokorou.blog.fc2.com

連絡先 Mail: yokorouclub@gmail.com

 

共産党のあきれたビラ

「資本論を読む会」に参加しているMさんからの投稿を紹介します。

 

共産党のあきれたビラ

宮本顕治や不破哲三の発言を想起

 

 「資本論を読む会」終了後、共産党がロシアのウクライナ侵攻を受けて街頭で配布しているビラの批判をする。このビラには心底あきれ果てた。

 

ビラで言う。「旧ソ連の時代からロシアの覇権主義を厳しく批判してきたのが日本共産党です」、「旧ソ連もロシアも社会主義とは無縁」。どの口が言っているのか。

 

共産党はソ連・ロシアを「生成期社会主義」つまり「生成期」であろうとなんであろうとソ連を「社会主義」と規定したうえで、1968年のソ連のチョコスロバキアへの侵攻、1979年のアフガニスタン侵攻を単に「覇権主義」「大国主義」と批判してきたにすぎない。

 

 ソ連によるチョコスロバキアの侵攻の後に出版された「宮本顕治対談集」(新日本出版社、1972年)の中で、宮本顕治は、1956年にソ連のハンガリーに侵攻、人民を弾圧したソ連擁護の発言を再録しさえしている。

 

「ソビエトがハンガリー政府の要請で出て、暴動をおさえた、これを流血だという」、「当事者たちは、しかしそのなかに、明らかに暴動的方向、つまり流血騒ぎにもっていくような反革命分子がいた。」(65,66ページ)

 

共産党がソ連の残虐なハンガリー人民弾圧を支持・擁護してきた事実は隠せない。(詳しくは、林紘義著「宮本・不破への公開質問状―ハンガリー事件・スターリン批判・ポーランド問題―」参照)

 

不破哲三は1987年出版の「世界史のなかの社会主義」(新日本出版社)でソ連を「生成期社会主義」と規定したうえで書いている。

 

「社会主義というのは、経済のしくみ、社会のしくみのなかに、外国を侵略しないとか、軍備の拡大をやらないと社会が成り立たないといった原因を、もともともっていない体制です。だから、アフガニスタンのようなことは、社会主義の国が、社会主義の本来の立場からはずれたときに起きるのです」、「社会主義の国民が社会主義の立場を失わないかぎり、いろんなジグザグがあっても、やがてこれを直す力が働く」、「これを私たちは社会主義の『復元力』とよんでいます。」(184,185ページ)

 

不破はソ連を「社会主義」と断じたうえで「社会主義国」の単なる政策的誤りとしてソ連を「大国主義」「覇権主義」として批判してきたのにすぎなく、根本的批判ではなかった。

 

共産党はソ連を「社会主義」として散々美化してきた。「社会主義の国」が「本来の立場」を離れるとは何か。

 

ソ連の国家資本主義体制の矛盾がソ連のチェコスロバキアなどの侵略を生み出したのである。ビラでは共産党はあたかもソ連を「社会主義」と言ってきたことはこれまでまるで一度もなかったかのような書き方である。これは真っ赤な嘘である。

 

共産党はその綱領で、今のロシアなどを「社会の実態としては、社会主義とは無縁な人間抑圧型の社会」というがここにはどんな科学的経済的な規定も概念もない。ロシアなどの社会は社会主義ではないが、どんな社会なのか、資本主義なのか、全く不明で、どんな社会経済構成体なのかが一切わからない。

 

共産党のロシアのウクライナ侵攻を受けての今回のビラは欺瞞にみちている。

 

このビラで共産党は自公政権・安部は「北方領土」について、共産党のように「全千島の返還」を言わず「返還は『歯舞、色丹だけ』に後退」させてきたという。ロシア、プーチンに強硬な姿勢をとってきたのは共産党だけと自慢げに言いたいようである。

 

そもそも共産党、自民党などがいう「固有の領土」なるものがあるわけではなく、領土とは相対的なものであり、民族国家の形成とともに成立した歴史的に限界のあるブルジョアジ的概念にしかすぎない。共産党は右翼も顔負けのウルトラ民族主義者であり、共産党は領土問題ではもはや「極右」といっても過言ではない。

 

 

プーチンだけが悪か

アメリカやウクライナの政権が絶対的に正しいわけでない

 

今、マスコミでゼレンスキーが絶対的な善でアメリカなどウクライナへの武器供与・援助は当然で、プーチンだけが悪かのような報道で溢れかえっている。

 

確かにプーチンは悪い。だが、ゼレンスキーはロシア語の抑圧政策を取ってきて絶対的善とはいえないと説明して「読む会」散会しました。

 

「読む会」の帰りに、「ウクライナ侵略戦争―世界秩序の危機」(「世界」臨時増刊)を書店で見つけ買いました。ほとんどの筆者はプーチンを批判したうえで書いている。だが、この本の中からも見えるものがあります。

 

2014年の、ウクライナの親ロ政権を打倒した“ユーロマイダン革命”にアメリカが関わりオバマもCNNのインタビューでこの政策の関与を認めている。

 

対応したのがバイデンである。「アメリカは、ただ復活し、敵対するロシアを抑え込みたいのであって、ウクライナの反ロシア政権はそのための道具でしかないように見える」(71ページ)

 

「第二次世界大戦時、ウクライナ民族主義者がナチスと手を組んだことがあったのは事実だし、ゼレンスキーがロシアとの関係を重視する政党の活動を禁止したのも、2014年に親ロ政権が米国の支援を受けたクーデターによって倒され、ロシア系市民への弾圧が行われたのも事実だ」(14ページ)

 

「ユーロマイダン革命は凄まじいばかりの暴力であり、『親露か、親欧米か』などという、それまでのウクライナ政治の対立軸をむしろ吹き飛ばしてしまった。クリミヤ人やドンパス人は、自分たちがロシア語を使う権利や、ロシアへの帰属替えを求めたのではない。右派民族主義者による暴力や殺害を逃れてウクライナから逃げ出したのである」「特徴的なのは、革命派が、これら暴力事件を携帯電話で録画し、自らソーシャルメディアに盛んに公開したことである。これらは常識ある市民を恐怖のどん底に突き落とした。実際、ユーロマイダン革命中は、凄惨な死体の録画がユーチューブに溢れていた。」「ドンパスでの2600人の民間犠牲者を国際司法や国際世論は見て見ぬふりをしていた。」(49,50,51ページ)「言語法制によりロシア語話者の母語使用を厳しく制限した」(106ページ)

 

「2014年政変で成立したウクライナの現体制がファシスト的・人種主義的傾向を持つこと、東部ウクライナの住民に対する迫害(8年間にわたる戦争状態の中で人道上の危機が発生)や、労働運動弾圧、共産党非合法化の政策がとられてきたことはこれまでも指摘・報道されてきた」(208ページ)

 

ウクライナからの避難にあたっては、白人が優先でウクライナ兵が有色人種を力づくに押し戻している。アフリカ連合はアフリカ人を中心とする有色人種が差別を受けているとして声明を発表し、避難時の人種差別は国際法違反だと訴えている。(朝日、GLOBE・国連での南アフリカの演説)

 

「米国のグレナダ侵攻、パナマ侵攻、イラク戦争、ソ連のアフガニスタン侵攻など、核を持つ軍事大国が他国を侵略しその政権の転覆を図ることは、これまでも度々あった。イラクやパレスチナやシリアに関心を払わなかった欧米や日本の人々が今回ウクライナ支援のために大きな声をあげている状況は人種主義の表れだという指摘もある」(147ページ)

 

ソ連崩壊の後、アメリカ政権は東方にNATOを拡大させ、民族主義者を台頭させ、親ロ政権などを崩壊させ、欧米よりの政権を樹立させてきた。2014年のウクライナのユーロマイダン革命もそうである。

 

この「革命」で市民の死体の映像もあった。今のウクライナのブチャと同様の惨状である。ゼレンスキーもこうした残虐行為を行ってきた民族主義者と同じく民族主義を煽り立ててきた。

 

ロシア語の抑圧はまたロシア民族主義を挑発させてきた。NATO加盟を強行・実行しようとしたのもゼレンスキーである。ウクライナへのアメリカの武器供与は、昔は「軍産複合体」と呼ばれた武器産業を潤わせている。

 

ロシアのウクライナ軍事侵攻は徹底的に批判、糾弾されなければならない。だが、アメリカ政権、ウクライナ政権、ゼレンスキーが絶対的に正しく、善であるわけではない。彼らも多くの罪をおかしてきたのである。

 

「パレスチナのガザ地区ではイスラエルによる封鎖・空爆下でマリウポリのような事態はほとんど恒常的に繰り返されてきたと言ってよい」(206ページ)

 

今でも、イスラエルはガザ地区へ空爆し、ガザ地区のパレスチナ住民を人道危機におとしいれている。ガザ地区の空爆は子どもにも多くの犠牲者だしている。アメリカはイスラエルを支援し、この空爆を認めてきた。自由主義普遍的価値を説くアメリカのも厳しく問わなければならない。

頽廃・堕落深める上野千鶴子

『資本論』学習会を行っているMさんから、上野千鶴子の論説について批判する投稿がありました。紹介します。

 

頽廃・堕落深める上野千鶴子

 ―セックスワーク論を実質的に擁護

 

資本論研究会の前、終了後、参加者と多々のテーマで雑談、論議することがあります。前回、上野千鶴子が何かのきっかけで話題になりました。上野千鶴子を評価する参加者がいましたが、彼女は、社会問題、階級対立などすべての問題をジェンダー、男対女、性の問題に還元していることなど説明しました。


 最近の著に鈴木涼美との往復書簡「限界から始まる」(幻冬舎)があります。この本を読んでいて胸が悪くなりました。

 

彼女らはセックスワーク論に囚われ、性以外の問題はまるでこの世にないかのようです、シングルマザーの貧困問題など語られることはありません。社会問題にはほとんど触れられていません。

 

上野はポルノ産業、風俗産業を実質的に擁護しさえしています。上野「妻のセックスは正当に支払われない『不払労働』なのです」「セックスワークは女性にとっての経済行為です」。上野に生産的労働の概念は一切ありません。上野は「マルクス主義フェミニズム」とか言っていますが、上野の主張にはマルクス主義とは縁もいかりもありません。

 

労働者党元代表亡き林さんの上野への批判は「科学的共産主義研究」65号、72頁以下、林著作集第5巻「女性解放と教育改革」45頁にありますが、鈴木涼美から「日本女性の碩学」と評され、東大名誉教授の肩書を持ちマスコミの寵児になっている今、上野の堕落はより深まっています。

 

亡くなられた林さんの「レーニンの言葉」43頁以下に「性的なことをあさりまわる風潮」、性の「水一杯の理論」などの批判があります。日本はアダルトビデオの生産では世界で一位か二位です。ネットの普及で幼児・子どもでも簡単にアダルトサイトに行きつくようになっています。

 

ポルノ、セックスワーク論を批判した最近の著に「マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論――搾取と暴力に抗うために」(森田成也、慶応義塾大学出版会)があります。藤田孝典氏は、この本を「日常化した女性差別に抗う理論を必要とする人たちへ。日本における売買春の決定版の書」と評しています。

 

ポルノ、セックスワーク論が現実、さまざまな角度から批判されています。売買春合法化国では、合法性の看板のもとで強制的、搾取的な合法店の売買春が横行し、数倍の違法店が存在している、ポルノの蔓延は女性を社会的地位低下、性的不平等の深刻化、性的安全性の侵害に影響を及ぼしている、など。ブルジョア民主主義、憲法などの観点から論じるなどの限界はあり、資本論研究会参加者から、この本は性の問題を特別視し、性の問題から社会問題を論じすぎているとの批判もありますが、ほとんどの「リベラル派」がセックスワーク論に囚われ、風俗批判は「職業差別」という声だけが聞こえ、セックスワーク論に全くといいってよいほど批判がみられない今、一定の限界を自覚の上読めば、私は一読の価値はあると思っています。 (M)

『資本論』学習会からの投稿

 『資本論』学習会を行っているMさんから、投稿がありました。紹介します。


無条件で是認されるものではない

――「キエフ」を「キーウ」に呼称変更

 

 「『資本論』を読む会」終了後、ロシアのウクライナ侵攻を受け、自民党などの要望を受け、ロシア語由来の「キエフ」を「キーウ」に呼称変更したことが話題に。

 

少しおかしいのではないか、違和感ある。「キーウ」とウクライナ語にするすること自体は良いかもしれないが、それならウクライナが独立した時にすべきだった、悪いのはプーチン政権であって、ロシア語自体が罪で悪いわけではない。

 

ゼレンスキー大統領はNATO加盟を掲げ、ロシア語を抑圧し、ウクライナ民族主義を煽ってきた。だが、世界では国名ですらすべて自国語で呼ばれているわけではない。

 

2015年には、日本で「ジョージア」がロシア語由来の「グルジア」から、英語の「ジョージア」に呼称変更になった。これも変である。「ジョージア」は自国では「サカルトヴェロ」と呼ばれている。この呼称変更は「ジョージア」の反ロシア感情、民族主義を受けてのことである。アメリカにはジョージア州もあり紛らわしい。

 

日本は、海外では「二ホン」ではなく「ジャパン」と呼ばれるのが多い「イギリス」が「イギリス」と通用するのは日本のみ、「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」、英語での略称は「United Kingdom(英語の直訳は「連合王国」)、「UK」。ウクライナ民族主義を受けての今回の呼称変更は無条件で是認されるものではない。

 

「利己主義があるから共産主義実現不可能」説について

――利己心は決して永遠不変の人間性ではない

 

直接ではないが「『資本論』を読む会」参加者のNさんが、人間は「利己主義」があるから共産主義の実現が不可能であると言われていたことを間接的に聞く。

 

最近の朝日にも共産党に「共産主義」の放棄を勧めるブルジョア学者の忠告が掲載されていたが、「利己主義」による「共産主義」不可能論もよく聞く話ではある。

 

「利己主義」について亡くなられた林さんは書いている。

 

「利己心は決して永遠不変の人間性ではなく、人間社会の発達史の一段階における一つの人間性であるにすぎないからである。あらゆる動物と同じく、人間にも生きて行くという本能、自己保存の本能がある。しかしこの本能が社会的協力(共労)という形ではなく、利己心として、つまり他の人々の犠牲における、自己のヨリ良い生活への欲求としてあらわれるということ、これはもはや単なる欲求としては説明しえないことであろう。なぜなら万人の社会的共労によって、人間は、生きて行こうという本能、自己保存の本能を十全に充足しうるからである。~利己心はブルジョア的社会と切り離しえないものであり、まさにこの社会の産物である。」(栗木伸一〔労働者党元党代表の林紘義のペンネーム〕評論集、「我々の闘いの軌跡」193ページ以降参照)。機会があればNさんにこうしたことを話してみたいと思っています。

 

ロシアによる真実・事実の隠蔽について

――「自虐史観」非難で、散々真相・事実・歴史を隠蔽

 

 自民党、産経新聞などはウクライナ侵攻を受けロシアによる真実・事実の隠蔽を言っています。よく言うなと思います。彼らは日中戦争、南京大虐殺、従軍慰安婦など今のロシア以上の残虐行為を暴く者に対し「自虐史観」とか言って散々真相・事実・歴史を隠蔽しようとしてきました。産経新聞はこの「歴史戦」の先頭にたってきました。彼らに今のロシアを批判する資格はありません。

 

ロシア革命の性格

――全体としてはブルジョア革命

 

 「革命家、思想家、人間としてのレーニン」という労働者党の亡くなられた林元代表が書かれた論文の中で、ロシア革命は全体としてはブルジョア革命であった、社会主義革命の客観的条件を欠く国において、労働者の階級闘争を最後まで推し進めるという立場は矛盾であったが、それは理論の矛盾というより、現実の矛盾であった、等々記されています。今のロシアやレーニン主義を理解する上で多くの示唆があります。多くの方に読まれていないのはもったいないと思います。

プーチンだけが悪者か?

神奈川で『資本論』学習会を行っている「横浜労働者くらぶ」の会報で、「プーチンだけが悪者か?」と論じられています。「労働者くらぶ 第15 号」から紹介します。

 

プーチンだけが悪者か?


ブルジョア世論は、プーチンが核兵器の使用をほのめかし、実際にザポリージャ原発を攻撃したことから、核兵器使用が現実になったと大騒ぎである。「プーチンは狂った」「プーチンの性格は常軌を逸している」等々、ウクライナ侵攻や原発攻撃の責任をプーチン個人に帰せようとしているのだ。

 

しかしプーチンが核兵器の使用をチラつかせ始めたのは今回が初めてではない。すでにクリミア侵攻の時から核の準備に言及していた。そもそも大国が、なぜ核兵器を保有するかといえば、核の抑止力によって相手の戦意をくじき、力関係で優位に立つためである。核の抑止力は、核使用の可能性があるからこそ威力がある。プーチンのウクライナ侵略によって、それが現実味を帯びてきたというに過ぎない。

 

プーチンの核使用の言及は、彼が追い詰められてきた結果である。ロシアに限らず、欧米や中国などの核大国も窮地に陥れば核使用は現実のものとなる。これは指導者の性格の問題ではない。バイデンにしても習近平にしても、追い詰められればプーチンと同じ行動をとるだろう。これら指導者は帝国主義の人格化である。仮に、彼らではなく他の人間が指導者であっても同じである。

 

核兵器の威嚇を、プーチン個人の性格や資質に帰せようとするのは、ウクライナ侵攻の本質を隠蔽するものである。ブルジョアマスコミは、連日のようにウクライナの惨状を報じて、あたかもプーチンやロシアだけを悪者に仕立てている。問題は、この世界を大小の帝国主義国家が牛耳っていることである。ロシアのウクライナ侵攻は、ウクライナを盾にした欧米の帝国主義(ウクライナに多大の武器援助をしている)とロシアの帝国主義の覇権争いであり、どちらが悪いと言った問題ではない(両方とも悪党だ)。

 

ブルジョア国家同士の争いに決まって登場してくるのは、民族主義や国家主義の愛国イデオロギーである。日本でもここぞとばかりに安倍や高市などの国家主義者がしゃしゃり出てきて、米国との核兵器の共同使用を主張し始めた。ブルジョア支配がなくならない限り、世界から戦争をなくすことはできない。労働者は、プーチンの侵略と果敢に戦っているウクライナ人民と連帯すると同時に、自国のブルジョア支配の打倒のために立ち上がらなければならない。 (K)

★ 自民党と反動の改憲策動、軍国主義路線を断固粉砕しよう!
★「搾取の廃絶」と「労働の解
  放」の旗を高く掲げよう!
★労働者の闘いを発展させ、
  労働者の代表を国会へ!
カテゴリー
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ