労働の解放をめざす労働者党ブログ

2017年4月結成された『労働の解放をめざす労働者党』のブログです。

政治評論

「維新」に捨てられた「減税日本」——河村市長の醜態

「維新」に捨てられた「減税日本」
  ——河村市長の醜態——

 

「維新」に捨てられ、大村知事には「俺は河村とは違う」と、名古屋市議選を前に慌てふためく河村市長の「減税日本」。マスコミにも〝見透かされた″政党の命運は!?

 

 名古屋市長河村率いる「減税日本」の市議団長を務めていた手塚市議が、「日本維新の会名古屋市議団」を結成し、「維新」と「減税日本」は4月に行われる名古屋市議選で対決することになった。

 

「維新」は名古屋市のすべての区(16区)に候補者を擁立する予定であり、12名の現職市議を有する「減税」と真っ向から選挙で競うこととなった。県議会でも「減税」の愛知県議2人は特別党員として所属していた「維新」を離党し、県議会の会派名も「減税維新」から「減税日本」に11月24日付で変更した。

河村頼みの「個人商店」とマスコミにも見透かされ辛辣に〝評価″される

 

河村の「個人商店」と言われていた「減税日本」は河村人気に引き寄せられ、あわよくば市会議員(名古屋市議議員報酬年間1455万円、「減税」は800万への引き下げ条例を提案するが否決されている)に成り上がろうとする〝山師″のような連中が河村人気で2010年の市議選で28名当選者し市議会最大会派になった。

 

しかし〝山師″は相次いで不祥事を起こし15年の市議選では8名に激減した。19年の市議選では「維新」との連携を前面に出して14名当選。

 

今年の市議選も河村は、「維新」と連携し戦うつもりであったが、「約束があったわけでもない。お互い切磋琢磨していこうという形になった」(「維新」、藤田幹事長)と袖にされた。

 

河村も「向こうが戦うといっているから、こっちも戦うよりしようがない。徹底的に戦わせてもらう」とタンカを切ったが「減税日本所属議員は、他党の議員のように地域活動や後援会活動、市民を巻き込んだ政策立案活動を進める議員はいない。河村人気を背景に選挙の際に耳障りのいい公約を並べて、いわゆる無党派層を取り込む形で選挙戦を戦っている政党」(共同通信)とマスコミにも見透かされ政党としての存続が問われる選挙になるだろう。

 

しかし、「減税日本」の市議選に向けた動きはほとんど伝わってこない。共同通信に見透かされているように、「河村商店」店主・河村市長に全て依存している議員が大部分である。宣伝カーから「皆さーん○○に投票してチョーよ」と、河村の名古屋弁丸出しの連呼に河村だのみの「減税」市議が、地方選の重点選挙区と位置づける「維新」とどう戦うのか?

 

河村の政治的立場は、労働者党が何度も繰り返し暴露してきたように、生粋の反動的な民族主義者、国粋主義者で、〝庶民派″は品行下劣なエロおやじをの別名でしかない。

 

トヨタ所属の女子レスリングメダリストの金メダルを噛み問題となり、副市長がトヨタに謝罪に行くも門前払いに等しい対応が報じられた。河村は庶民派(実態は品行下劣なエロおやじ=11月には公務で出席したイベントで女子アイドルとの写真で卑猥なハンドサインで謝罪)をアッピールしてきた。

 

愛知県と名古屋市で共催して開催された「2019あいちトリエンナーレ」の天皇の写真や「少女像」(戦時中の慰安婦を暴露した像)などの展示に対して、「売国的」で「反日的」だと右翼国粋主義者の立場と寸分たがわぬ主張を繰り返し、ご当地の高須、百田、有本の右翼連中や大阪の吉村知事まで参戦して、大村知事のリコール運動を繰り広げた。

 

結果は大量の偽装署名がリコール事務局長らによって大掛かりに集められたことが明らかとなり、リコール運動の首謀者で扇動者であった河村や高須は自分は関係がないとしらを切り通した。

 

裁判にも敗訴し、大村には、「嘘に嘘を重ねる河村」と批判される

 

河村は愛知県大村知事からトリエンナーレの名古屋市負担分の支払いの訴訟を起こされ、地裁で敗訴し、控訴を退けた名古屋高裁判決を不服とし最高裁に上告した。1月14日負担金を条件付きで支払ったと報道された。

 

河村が裁判に固執するのは、かつての「盟友」大村との政治的立場の相違や政治的手法の違い(河村は争点を単純化する〝劇場型″、大村は後援会を中心とする〝組織型″)など、今や不倶戴天の敵となった大村知事への反発が本当の所だろう。

 

大村は言う。「人は、一つ嘘をつくと百の嘘をつかなければならなくなります。おそらく彼が企画・立案し、全面的に支援した、私に対するリコール運動の『署名偽造事件』も、『あいちトリエンナーレ』に関して事実と異なることを並べ立てて一方的に私を攻撃したことも、それが最もわかりやすい形で現れたものです。」(トランプ支持者の連邦議会議事堂への乱入を引き合いに)「河村氏の場合も、まさに、すべては嘘から始まりました。公然と嘘をつき、その嘘が暴露されたら相手を嘘つき呼ばわりする。嘘に嘘が重ねられ、彼は人々をミスリードして“クーデター”が企てられました。署名の大量捏造が行われ、民主主義の神聖な原則が踏みにじられたのです。度を超えた今回の事態に対する河村氏の説明責任は、徹底的に追及されなければなりません。」(2021年5月28日文春オンライン)

 

かつて、同じ街宣車の壇上でエールを交わし、コスプレ姿で報道陣の前に登場し「盟友」と称された河村と大村の関係は、もはや文字通りの敵同士である。2月5日投票の県知事選で自民、公明、立民、国民、から推薦をもらった大村は「これまでうまくやってきた結果だ。俺は河村とは違う」と言って、河村を見下し自画自賛したのだった。 (愛知古川)

「新しい風」はなぜ吹かない?――インテリたちの衆院選総括

「新しい風」はなぜ吹かない?

――インテリたちの衆院選総括

 

朝日新聞に毎月一回掲載される「論壇時評」というのがある。そこで林香理という東大の先生が「選挙と日本」というテーマで、今回の衆院選に絡んだ八つの論文や記事を紹介(1125日)している。論者たちは、世襲議員や現職の重視、女性議員の少なさ、あるいは「べからず集」になっている公選法等が、「新たな風」を起こすのに弊害となっている、と嘆いている。

 

 しかし不思議なのは、供託金のことについては、どの論者も一言も触れていないことだ。一体、彼らは一人の国民がどれだけの収入があるのか分かっているのか?国政選挙に立候補するだけで、選挙区で300万円、比例区で600万円の〝立候補料を払わなければならない。

 

新党や新人の場合(法定の得票率に達しないから)これがほとんど没収されるのだ。普通の国民が数百万円をドブに捨てる覚悟で、立候補できるか?こんなハードル(これがために我が労働者党は今回の衆院選を見送った)を設けているのは、つまり一般の国民は政治に口を出すなということである。事実上被選挙権を奪われているのだ。

 

こんなひどい供託金制度は、外国にはほとんど存在しない(あっても数万円程度の供託金だ)。日本の国会は「国権の最高機関」(憲法)であり、我が国の民主政治の根幹である。その国会に国民が参加する権利を奪われているということは、封建時代の〝民は依らしむべし知らしむべからず〟と同じだ!世襲議員ばかりまた女性議員が少ないのも、あるいは「新しい風」が吹かないで政治が自民党独占なのも、最大の原因の一つがここにある。

 

 国会議員は「全体の奉仕者」(憲法)と規定されている。言ってみれば国民にこき使われるべき「使用人」であるはずだ。その使用人の年収が、使用者である国民の年収より、数倍も上で、しかも数人の公設・私設の秘書という使用人まで雇っているのだ。こんな金持ちが国民に奉仕すべきとは!

 

 その上、既成政党は、お手盛りで何億円、何十億円の政党助成金(国民の税金だ!)を山分けしている(共産党はもらってないが)。彼ら既成政党は、国会を囲い込み独占し、新しい政党や新人が国会に登場することを恐れているのだ。

 

 要するに、今の国会には民主主義など存在しないのだ。維新は〝議員も身を切る改革を〟などと言っているが、パリ・コミューン政府がやったように、一度、〝議員も労働者並みの賃金を〟と言ってみたらどうだ?受けること、請け合いである。序でに、いつでも議員をクビにできるリコール制も実施してみたらどうだ?彼らの特権をすべて剥奪するのだ!そうしたら議員も今のようにエバらず、「国民の使用人」の自覚を少しは持つかもしれない。

 

 いまの既成政党には、民主主義を発展させようとする気はサラサラない。むしろ逆に政治に参加させまいとする姿勢ばかりだ。政党交付金を交付するなら、既成政党ではなく資金のない新しい政党や新人にこそ交付すべきなのだ。

 

しかしブルジョアたちにとっては、民主主義が発展して労働者が階級的な要求を掲げて国会に進出してきては困るのだ。こんな状態だから投票率が低いのも当たり前なのである。国会には労働者が投票したい政党も人物もいないのである。形骸化した国会に誰が期待するというのか?

 

議会制度は、ブルジョア階級が封建階級と闘争するために作った制度だが、今では労働者階級を支配する道具になっている。労働者は議会制度を利用はするが、マスコミやインテリたちのように(彼らはこれを飯の種にしている)、これを永遠の制度とは思っていない。労働者党に結集し、腐った国会に風穴を開けよう!  (神奈川K)

★ 自民党と反動の改憲策動、軍国主義路線を断固粉砕しよう!
★「搾取の廃絶」と「労働の解
  放」の旗を高く掲げよう!
★労働者の闘いを発展させ、
  労働者の代表を国会へ!
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