コロナ禍の発祥地である、中国の武漢のコロナ禍はひと段落、着いたようです(北海道のように再流行やぶり返しもあり得ますし、中国は広いのですから、他の地方に新しくパンデミックが波及し、爆発することも十分にあり得るかもしれません)が、一応コロナ禍の総括ができるかもしれません。

感染症としてコロナの特徴は感染力は強そうですが、例えば他の恐ろしいかつてのペスト――かつてヨーロッパで大流行し、そのときには罹病すると重篤状態になり、23日で 死亡し、人口が半減したこともあったとか、敗戦までの日本のように、なかなか直らないで死に至る難病として恐れられた肺病等々に比べれば――地球上の他の地方には、ザイールなどで猛威を振るったエボラ熱とか、天然痘とか、チフスとか、コロナ禍よりはるかに恐ろしい感染症がありますし、またありました。

最初のパンデミックの地、武漢についてコロナ禍の恐怖についての数字的総括をして見ました。中国でも有数の産業都市、今月の8日、工業都市の武漢は2カ月半ぶりに「封鎖」が解けて、経済・産業活動も再開し、とりあえず警戒は続けながら、おっかなびっくりですが、市民も解放感に浸り、ホッと安どの心をなでおろし、ようよく何とか日常活動が始まったようです。この間、コロナ禍に取りつかれた人々は5万人、死亡した人々は2600人弱です。武漢の人口は1100万人でした。現時点の数字ですが(人口当たり死亡率約0.024%ということになります)、コロナ禍の性格や〝危険度〟もある程度、推測、推定することができるかと思います(4月9日の朝日、日経の4つの記事から計算)。もちろんこの数字の解釈は、人によって違うかもしれませんが。